【子連れ富士山】父が中学生の息子と挑んだ夏!ツアー利用のリアルと親目線の注意点

旅行

「中学生の息子と、一生の思い出になる挑戦がしたい」。そんな思いから、この夏、親子で富士登山に行ってきました!

今回利用したのは、富士登山専門の旅行会社が催行する「富士山(プリンスルート)1泊2日」ツアー。富士宮口から登り始め、宝永山や剣ヶ峰(日本最高峰)、大砂走りを巡る贅沢なプランです。

この記事では、わが家の体験をもとに、ツアーのリアルな感想や準備のポイントをお伝えします。

※今回は、実際に息子と富士山に登った夫(パパわん)が体験記を書いてくれました。普段このブログを書いている私(母)はお留守番。ここからはパパわんのレポートです!

富士登山前の「わが家のスペック」

「中学生でも登れる?」「どのくらい体力が必要?」と不安な方も多いと思います。出発前のわが家はこんな状態でした。

  • 父(私):ほぼ毎週末ランニングをしている
  • 息子(中学生):運動の習慣はなし。隔週の週末に、親と一緒に5km程度ジョギング
  • 登山経験:親子ともほぼ初心者(ロープウェイで登れる山や、日帰りの低山に数回登った程度)
  • ルート:プリンスルート1泊2日(旅行会社のツアーを利用)

1泊2日ツアーのタイムスケジュール

1日目

  • 午前:富士宮口5合目に到着。高度に体を慣らすため約1時間滞在
  • 正午ごろ:登山開始(宝永山・馬の背を経由)
  • 夕方:山小屋に到着、夕食・就寝

2日目

  • 早朝:山小屋付近でご来光を見て出発
  • 午前:山頂に到着し、日本最高峰・剣ヶ峰へ
  • 昼ごろ:大砂走り(御殿場ルート)を通って下山
  • 午後:富士宮口5合目に戻ってバスに乗車。立ち寄り湯で汗を流して帰路へ

実際に登って感じた「体力面」のリアル

私は定期的にランニングをしているので、スタミナ面の不安はありませんでした。ただ、大砂走りなどの「下り」は想像以上に脚の筋力を使います。運動不足のままだったら相当きつかったはずで、事前に脚力をつけておいて正解でした。

とはいえ、一番苦戦したのは体力よりも「標高の高さ」、つまり高山病でした(詳しくは後半で)。

プリンスルートツアーを選んで良かった点

プロのガイドによる的確なペース配分
参加者の体調や様子をよく見て、列の順番や歩くペース、休憩のタイミングを細かく調整してくれました。自分たちだけで登っていたら、ペースを乱して途中でバテていたと思います。

山小屋の手配が不要
混雑するシーズンの山小屋予約を個人で取るのは大変。ツアーならすべてお任せできて安心でした。

レンタル装備込みでコスパ抜群
登山ギアを一から揃えると高額になりますが、装備レンタル込みの料金設定でお得感があります。実際、我が家もほぼすべての道具をレンタルで済ませました。

富士山の「おいしいとこ取り」ができるルート
宝永山・馬の背、剣ヶ峰、大砂走りと富士山の魅力を満喫しつつ、山小屋に泊まってご来光を迎えるなど、体力面にも配慮された最高のプランでした。

親目線で感じたデメリット・注意点

自由時間が短く、写真撮影がしづらい
自撮りなどをしながら、ゆっくり景色を楽しむ余裕は少なめです。

常に「次に何が必要か」を先読みして動く必要がある
着替えや買い物も手早く済ませる必要があり、初めてだとかなり慌ただしく感じます。ガイドさんは親切に待ってくれますが、集団行動のプレッシャーはどうしてもあります。親としては、息子に「早くして!」と急かす場面が多くなってしまいました。

持っていって良かった物・持ちすぎて後悔した物

持っていって本当に役立った物

  • お気に入りの行動食(おやつ):疲れた時の「好きな味」は、想像以上に心と体を癒やしてくれます。
  • 飲み慣れた飲み物:好きな味のドリンクなら、こまめな水分補給が苦になりません。

次は絶対に持っていきたい物

  • 下半身の着替え(ショートパンツなど):混雑した山小屋は熱気がこもります。上半身は上着の脱ぎ着で調整できますが、重ね履きしたパンツは調整がきかず苦労しました。就寝時や小屋で過ごす用に、軽いショートパンツが1枚あると快適さがまったく違うはずです。

大失敗!水と行動食の「持ちすぎ」と「出し惜しみ」

今回一番反省しているのは、足りなくなる不安から水と行動食を大量に持ち込みすぎたことです。登山前にガイドさんから「1日の水分は1人あたり1.5L。それ以上は置いていくこと」と言われていたのに、不安からつい積み増してしまいました。

実際に持参したのは、親子2人で合わせて500mlペットボトル9本、ゼリー飲料5個、プロテインバー8本。明らかに持ちすぎでした。

さらに、もったいなくて出し惜しみしたのも失敗でした。結局ペットボトル1本とゼリー飲料4個が余り、ただの重りを背負って登っていたようなものです。

無理せず「お金で解決」が正解

ツアー中、ガイドさんは体力に不安のある人や体調の優れない人の荷物をチェックし、重い物を代わりに持ってくれました。わが家もペットボトル1本分を持っていただいたのですが、余計な荷物でガイドさんに負担をかけてしまい、申し訳なく思いました。

山の上ではペットボトルが1本500円程度となかなかのお値段です。それでも、重さによる疲労や高山病のリスクを考えれば、水はある程度山小屋で買う(=お金で解決する)前提で、荷物を極力軽くするのが正解だと感じました。

その他の反省点:パッキング

特に登り始めは、リュックから物が取り出しにくくてストレスでした。上着・行動食・雨具など「すぐ使う物」は、リュックの上部やポケットに入れておくのがおすすめです。

【体験談】山小屋での試練、高山病、そして山頂へ

想像以上に過酷だった山小屋と天候

今回いちばん苦しかったのは、実は「山小屋での過ごし方」でした。混雑した山小屋にはプライベートな空間はなく、服を着替える場所もありません。一人あたりのスペースは狭く、個別の空調もないため、この日の室内は想像以上に暑くなりました。

高山病によるひどい頭痛に加え、汗をかいた服を着替えられない不快感。周りとの距離が近く手足も十分に伸ばせないうえ、機能性スパッツの上に登山用パンツを履いていたため下半身が猛烈に暑い。これらが重なり、この夜はほとんど眠れませんでした。

さらに1日目の夕方からは急に風が強まり、外はまともに立っていられないほどの暴風に。屋外のトイレに行くにも小石が飛んでくるような荒れ模様で、眠れないなら星空でも見ようと思っていたのに、外に出ることすらできませんでした。

幸い翌朝には天候が回復しましたが、天候次第ではそのまま下山になっていた可能性もあります。自分の力ではどうにもならない天候のリスクと山小屋の過酷さは、あらかじめ覚悟しておく必要があると痛感しました。

高山病との戦い:私の失敗とガイドさん直伝の対策

今回、高山病に苦しんだのは私のほうでした(息子は自覚症状なし)。

出発数日前から準備で寝不足気味だったことに加え、山小屋で眠れなかったこと、荷物の重さも重なったのだと思います。最初は頭が重くなり、次第に頭痛や熱っぽさ、ぼーっとする症状が出てきました。

そんな中で助けになったのが、ガイドさんに教わった次の2つです。

  • こまめな水分補給:休憩のたびに必ず水を飲む
  • 呼吸法:吸うときは鼻から、首の後ろまで空気を巡らせるイメージで。吐くときは、ろうそくの火を「ふーっ」と吹き消すイメージで

この呼吸を、全行程を通してとにかく意識し続けました。

振り返ると、「前日までの睡眠確保」「荷物の軽量化」「体温調節しやすい服装」が富士登山の最重要ポイントだと思います。なお、症状が強まったり休んでも良くならなかったりする場合は、無理をせずガイドさんに伝えて判断を仰いでください。

一番感動した瞬間:親子で立った日本最高峰

1日目の夜はかなりの荒れ模様でしたが、2日目の朝に天候は見事に回復!ご来光はほんの少しだけしか拝めませんでしたが、道中は雲ひとつない青空のもと、無事に山頂へたどり着きました。

雲の上の山頂から、さらに日本最高峰・剣ヶ峰まで親子で足を延ばせました。前夜の過酷さや不安があったからこそ、山頂から見渡した景色と達成感はひとしおで、一生忘れられない思い出になりました。

実は2日目の出発前、山小屋で別のツアーのガイドさんが、体調を崩した参加者に「山頂は目指さずに下山します」と告げている場面を見かけました。その方の悔しそうな表情が強く印象に残っています。

私たちのツアーは幸い全員が登頂できました。親子そろって最後まで登れる体調を保てたのは、泣き言ひとつ言わずに力強く歩いてくれた息子のおかげでもあり、心から感謝しています。

【下山〜帰路】名物「大砂走り」と下山後のリアル

黙々と歩ききった息子の成長

下山は御殿場ルート名物の「大砂走り」。深い砂の斜面をほぼ一直線に下っていく、ここでしか味わえない体験でした(ここをトレイルランで駆け上がる人もいるなんて信じられません……!)。

息子は登りよりも下りのほうが膝や脚にきたようで、最後はまっすぐ歩けないほど疲れていました。それでも最後まで黙々と歩ききった姿には本当に感心し、大きな成長を感じました。

下山後も油断禁物!続く頭痛と立ち寄り湯の注意点

無事に富士宮口へ下山し、ツアーバスに乗って一安心……と思いきや、私の頭痛はバスに乗ってもなかなか治まりませんでした。「標高を下げればすぐ治るはず」と我慢していましたが、甘かったです。頭痛薬はすぐ出せる場所に入れておくこと、下山後もこまめな水分補給と呼吸を続けることが大切だと痛感しました。

ツアーの最後には、立ち寄り入浴施設で汗と砂を流す時間があります。下りで顔も体も砂まみれになっていたので、お風呂でさっぱりできたのは至福のひとときでした!

ただし、ここでも注意点がひとつ。入浴後の下着や服の着替え一式は、登山用リュックとは別に、バスの荷物スペースに預けるバッグへ入れておくのがおすすめです。また、集合時間やレンタル品の返却時間があるため、入浴時間は限られています。息子を手早く洗わせて着替えさせるなど、最後まで時間を意識して動くのがコツです。

まとめ:中学生の息子と富士山に登ってみて

一生の記念に、と計画した今回の富士登山は、ただの親子旅行を超えた最高の体験になりました。

  • ツアーのおかげで、安全かつ効率よく最高のルートを楽しめた。反面、息子を急かす場面も多かった
  • 荷物の持ちすぎを反省。水や行動食は現地調達(お金で解決)も前提にして、軽量化するのが何より大事
  • 山小屋の過酷さ、下半身の温度調節、睡眠不足による高山病リスクと、その対策の大切さを体感した
  • 高山病は下山後も続くことがあり、体調の変化への備えが必要
  • そして何より、苦しい場面でも弱音を吐かずに歩ききった、息子の頼もしい一面を見られた

中学生という多感な時期だからこそ、親子で同じ目標に挑み、苦しさを乗り越えて絶景を見る体験には大きな価値があると感じます。

これからお子さんとの富士登山を考えている方の参考になれば幸いです!

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